いきなりジャケを見ると、ジャニーズタレントの漫画チックドラマ?と思ってしまうかもしれませんがとんでもない。
人の生老病死、命の尊さ、笑いと涙をこめて織り上げた素晴らしいヒューマンドラマの、芯が太く“撚(よ)り”の緊密なサントラアルバムです。
ドラマチックな曲、ノリのいい曲、スケルツォ風の軽妙な曲にも、いい意味でのクサさとアナログな湿り気が効いていて、アドレナリンが沸きながら、同時に鼻の奥にツーンと来る。
ワクワクしながら、しみじみする。カッコいいけど、人間っぽい。
M‐17『涼太と彦一』は劇中、あまりベタなほのぼの場面のなかったアニキと弟分の“完マークの後の1コマ”を想像させて楽しく、後に続くM‐18〜21の、蒼天白雲を仰ぐような解放感と、一抹の寂寥感も得がたい。
それぞれの曲単体もさることながら、劇中、この場面でこの曲の、このフレーズが来るとはッ!と唸らせる選曲効果がさらに抜群だったので、ぜひドラマDVDと併せて聴いてみて下さい。